挿し木
苗作りの記録
2025年3月19日 挿し木開始
「良い枝を安定して出荷するには、まず良い苗から」
その思いから、挿し木でクローン苗づくりに取り組み始めました。
さまざまな方からアドバイスをいただきながら試行錯誤しており、その過程と結果を記録として残していきます。
用土は鹿沼土(小粒)、容器は72穴のセルトレーを採用
半日陰のハウス内で育苗し、苗床が乾かないよう注意しました。
枝ぶりの良い親木を選抜し、そこから挿し穂を採取しました。
葉は1.5枚、切り口を斜めに切って発根剤(ルートン)を処理し、1本ずつ丁寧に挿しました。
その結果、7月までに累計で2,000本を超える試験苗が並びました。

2025年5月10日 発根の経過
挿し木から約1か月が経過しましたが、この時点では、まだ発根は確認できませんでした。
常緑低木の半硬化挿しでは、発根までに8〜12週間ほどかかる場合もあるとされており、もうしばらく様子を見ることにしました。
その後、5月下旬には白い根が確認でき、ひとまず安心しました。

2025年6月 市販の培養土と鹿沼土との比較試験
市販の培養土と鹿沼土を用いた挿し木の苗床比較試験を行いました。
その結果、4月に挿した培養土の苗は、ほとんどが枯れてしまう結果となりました。
原因については断定できませんが、過湿による根腐れや、雑菌の影響が考えられます。
一方で、鹿沼土を使用した挿し木は、しっかりと発根し、比較的安定した生育が見られました。
実際に両者を比べてみて、榊の挿し木には鹿沼土が最も相性が良いと感じました。

8月 鉢上げ作業
根がしっかりと回っていることを確認し、苗を選別しながら鉢上げ作業を行いました。
用土は、鹿沼土4:赤玉土3:腐葉土2:くん炭1の割合でブレンドしています。
真夏の鉢上げ作業となったため、根への負担を心配していましたが、現在のところ枯れも見られず、順調に生育しています。


挿し穂で変わる発根と生育
挿し穂の違いによって、その後の樹形や生育に差が出ると考え、条件を変えて試してみました。
その結果、長めの挿し穂や枝の中間部分でも、問題なく発根を確認することができました。一方で、茶色くなった古い硬化枝については、発根率が低い結果となりました。
今回の試験を通して、良い苗を作るうえで挿し穂の選び方が特に重要なポイントであると感じています。どのような挿し穂が理想的な苗につながるのか、今後も引き続き検証していきたいと思います。


2025年12月 現在の様子と今後の予定
12月に入り気温が下がり、苗の成長はやや鈍化中
寒さを考慮し、水やりは控えめにしながら管理を続けています。
今後の予定については、苗の状態を見ながらになりますが、次の方法を検討しています。
・もう一年育苗を続ける
・春に仮圃場に植え付け、数年間育てた後に本圃場へ移す
・秋に定植する
これらを実際に試しながら、最適な育苗・定植方法を探っていく予定です。
今回得られた経験を今後の苗づくりに活かし、より良い苗を育てられるよう取り組んでいきます。



