榊の手入れ日記
剪定作業について

なぜ「日々の剪定」が大切なのか

榊を育てるうえで、「剪定」は欠かせない大切な作業です。

枝が混み合うと風通しが悪くなり、湿気がこもって病害虫が出やすくなります。光も届きにくいため、内側の枝は細く弱々しくなり、光を求めて曲がってしまうことも。

その結果、出荷に適した枝が少なくなってしまいます。

そこで、不要な枝や徒長枝を取り除くと株全体がスッキリ。太陽の光が奥まで届き、枝がまっすぐ平らに広がる環境になります。風通しも良くなるので病害虫の予防につながり、農薬の無駄使いも減らせます。

ただ、剪定ってやってみると本当に難しい!!
「どの枝を残して、どこを切るか」。先の姿を想像しながら進めるので時間もかかりますし、正解が分かるのは何カ月も先。思った通りにいかず、樹形が崩れてしまうこともあります。

収量にも直結する大事な作業で、やればやるほど奥が深いなぁと感じます。

そんな中で参考になったのが『現代農業 2024年3月号』の「超わかりやすい剪定講座」。果樹の剪定の記事でしたが、枝を将棋の駒に例えて解説していて、初心者の自分にもすっと入ってきました。根から幹、枝への養分の流れを意識することや、植物ホルモンが与える影響なども知ることができ、とても勉強になりました。

まだまだ初心者で試行錯誤の連続ですが、日々の剪定を積み重ねることで、榊の成長を見守りながら自分の技術も少しずつ磨いていきたいと思います。
上部へスクロール